2010年08月01日
おが博士とシュミーズの記憶
「おが博士」
というあだ名で呼ばれる
男子がいた。
「おが博士」の「おが」は
男鹿
ではなく
「あんまりだ」という意味の
秋田弁
からきてる。
何かにつけ
「それだば、おがだでぇ?」
と口癖のように言っていたので
誰が言い出したか
いつのまにか
彼のあだ名は
「おが博士」
になった。
おが博士は
鍵っ子だったので
学校が終わると
近所のおばさんちで
夕飯を食べさせてもらっていた。
何年生の夏だったか
おが博士が
救急車で
病院に運ばれたという
噂が流れた。
真相を確かめに
友達数人と
おが博士の自宅を
尋ねたところ
玄関先に出てきたのは
シュミーズ一丁の
おが博士の
お母さんだった。
ヨソんちの母親の
下着姿に
どぎまぎしながら
おが博士は元気かと訊くと、
「あ?、心配いらね。
そうめん、おが食い過ぎて
腹いた起こしたんだ」
と言ったきり
お母さんは
ひっこんでしまった。
おが博士
の
「おが」遣いは
この母さんから
きてたのか…。
8月になると
思い出す
おが、な
話だったっす。
2010年08月01日 | Posted in ブログ | | No Comments »
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